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天皇陛下御即位記念 ☆ 終幕の第61回正倉院展



奈良国立博物館2009秋                     奈良国立博物館 2009秋


  天皇陛下の御在位20年をお慶び申し上げます。

  本年1月7日で御在位満20年を迎えられたそうですが、
  平成2年の11月12日に即位の礼が行われたいうことで
  メディアが、本日の記念式典の様子を伝えていましたね。
  今秋は各地でも、さまざまな慶祝行事が開催されたようです。

  奈良国立博物館にも、この秋は例年にない関心が寄せられ、
  「天皇陛下御即位20年記念 第61回正倉院展」は盛況でした!

    これは、以前奈良を訪れたときのスナップですが、
  本日(12日Thu.)が正倉院展の終幕だということですから、
  自分自身の覚書として、今更ですが少し触れておこうと思います。



奈良2009秋



  さて、毎年恒例の正倉院展ですが・・・
  奈良時代の粋が集められた正倉院宝物のなかでも、
  今回は代表的な名品が出陣されるとあって、
  訪れたこの日も、博物館周辺は賑々しく活気がありました。
  
  今年は、正倉院蔵の約9000件の宝物中から66件が出陳され、
  (北倉11件、中倉25件、南倉28件、聖語蔵3件の総計66件)
  うち12件が初出陳ということですから、見逃せませんでした!

  ・・・が、朝ホテルの方に混雑状況を伺いましたら、
  なんと、すでに”40分待ちの列”ということでしたから、
  まずは所用を済ませ興福寺のお堂でみる阿修羅像を訪ねました。



興福寺三重塔(国宝)                興福寺三重塔(国宝)


  古都の散策後、博物館には閉館時間が近づいてからの入館で
  そのかいあって夕方訪れた際の待ち時間は0分!!
  但し、当然ながらゆっくり鑑賞はできませんでしたが・・・(笑



奈良の街2009秋


    館内では、聖武天皇ゆかりの小刀が注目を浴びていました。
  「緑牙撥鏤把鞘御刀子/ りょくげばちるつかさやのおんとうず
  これは天武天皇以来、歴代の天皇により伝えられてきたもの。
  奈良時代の天皇の帯に提げられたいたという、
  撥鏤(はちる)技法による、草花と鳥の美しい装身具でした。


  光明皇后が自ら書き写されたという伝記「楽毅論 / がっきろん」は
  書聖「王義之(おうぎし)」による書写が名高いようですが、宝物は
  これを臨書したもので「藤三娘(とうさんじょう)」の署名がありました。
  (これは、藤原不比等の三女を意味するもののようです。)  
  不思議ですね、書というものは・・・
  丁寧に写された筆跡を拝観すると、光明皇后の
  息づかいまでが感じとれるような気がしてきました。  
  ですがなぜ、楽毅論なのでしょうか?薄識ゆえ・・・(苦笑
  兵法家、楽毅の戦法を論じた文を写された訳が気になるところです。
  

  そして、正倉院の楽器「琵琶」の周りにも人垣が・・・
  「紫檀木画槽琵琶 / したんもくがそうのびわ」も今回の目玉のひとつ!
  豪華な琵琶で異国より伝来の趣がみてとれるものでした。
  象牙や錫がふんだんに使われた木画に目を見張りました。

  
  「平螺鈿背円鏡 / へいらでんはいのえんきょう」は、
  鮮やかな螺鈿で彩られたインパクトのある鏡でした。
  そういえば、ならまちの和菓子処「樫屋」さん には
  よく似た螺鈿の置物があり、ちょっと驚きました・・・
  

  そして今回、拝観したかった「沈香木画箱 / じんこうもくがのはこ
  実は、これが訪れる前から愉しみにしていた宝物でした。
  沈香の薄板に黒壇や象牙で表に幾何学模様が施された、
  献物品用の箱で、その細工は精緻で見事なものでした!


  さらに、釘付けになるほど印象深かった宝物がありました。
  それは、南倉蔵の花形の脚付き皿「銀盤/ぎんばん」でした。
  今回の特別展では、これは特にメディアが謳った宝物ではなく、
  むしろ六花型脚付き盤「金銀花盤」に話題が集中したようです。
  ですが、個人的な好みでいえば、実は「銀盤」が一番好きで、
  その抑制を帯びた美しさに、何度も戻り見入ってしまいました。

  その他では、「白銅柄香炉 / はくどうのえごうろ」や
  「漆柄香炉箱 / うるしのえごうろばこ」を興味深く拝観しました。
  どうやら、私の好きな宝物は南倉に集中しているようでした。


● 興福寺仮金堂特別公開・国宝阿修羅展帰山記念「お堂でみる阿修羅」展もどうぞ!
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         天皇陛下御即位記念 ☆ 第61回正倉院展
              奈良国立博物館 東新館・西新館
           会期:2009/10/24(Sat)〜11/12(Thu)
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   *  正倉院展は1946(昭和21)年に始まったそうです。
     正倉院宝物は勅封により厳重に守られていますが古来から伝わる
     虫干し(曝涼)の行事に則り、毎年秋だけに開封されています。
     正倉院展は、この期間に合わせて行われるものだそうです。
              〜参考:奈良国立博物館発行「正倉院展」資料より〜


                奈良国立博物館
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                奈良市登大路町50 奈良公園内
           TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
          OPEN:9:00〜18:00(金・土・日は〜19:00)
                 www.narahaku.go.jp/
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