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有楽苑「元庵」 ★ 大阪天満屋敷の再現茶室

有楽苑 国宝茶室「如庵」                   有楽苑 国宝茶室「如庵」


前回は有楽苑の国宝茶室「如庵」の覚書でしたが、
引き続き犬山有楽苑、今回は復元茶室「元庵」について...

大阪城落城の後、有楽が住んでいた天満屋敷は東照宮となったそうですが
その境内の一隅には江戸時代後期まで、茶室と露地が残っていたようです。




有楽苑 茶室「元庵」中門                   有楽苑茶室「元庵」 中門

有楽苑の茶室「元庵」は、それが古図にのっとり復元されたもので、
この名は表千家十三代「即中斎」により命名されたそうです。




有楽苑 茶室「元庵」腰掛待合                     有楽苑「元庵」腰掛待合

     待合は亭主の迎えがあるまでのいわゆるウェイティングスペース...
     茶会のときは、ここにイグサの円座や茛盆が置かれます。
     冬は手焙りも用意されますから暖をとれます。




有楽苑_元庵小間                        茶室「元庵」小間


にじり口から小間の床を眺めました。
茶室の小さなにじり(出入り)口は、武士に帯刀を許さないものでした。
誰もが平等で茶を飲む空間として利休が設定したものだそうです。

「元庵」はこの三畳台目の小間に、長四畳の梢の間(左)を隔て六畳の間が続きます。
客座の二方に連子窓が設けられ、梢の間との境は火灯口があけられていますが
左右には無地の「太鼓襖」があり、これが実際ならばかなりモダンな設えです!

また、ご覧のように手前座の前には竹の中柱が立てられ袖壁には下地窓があります。
建築がご専門の方に伺うと、これも珍しいデザインなのだそうです。
それにしても千利休が好まなかったという竹の柱を堂々と...
有楽の云うところ、まさに「習いにこだわらず!」ですね。

また↑の画像からは、わかりかねますが手前座には風炉先に洞庫がありました。
袖壁の奥右あたりですが、これも異色な構えなのだそうです。
← クリックで梢の間から撮った小間がみれます。右端が洞庫)



有楽苑「元庵」露地 蹲踞                       有楽苑「元庵」蹲踞

     席入りの前は、ここで俗世間の垢を落として清めます。



2010弥生 犬山有楽苑(竹と椿)                        有楽苑「竹と椿」

苑内の小径沿いでは四季折々の風情を楽しめますが、
訪ねた頃は、そこかしこで椿、椿、椿...
竹とのコントラストが鮮やかで美しく、これは↑ まるで竹に咲いた花のようでした。

茶花で用いる「有楽椿」は本来、薄紅の一重ラッパ咲きですが
有楽は正伝院隠棲時代に如庵の露地近くに植え、愛培したそうです。




有楽苑_豊後                        有楽苑「豊後」

桜のたよりがきかれる今日この頃...
今頃は、美しい桜色で苑内を賑わせていることでしょう。
桜の時期が長いと云われる今春、近いうちにまた桜を愛でに伺えればと思います。

以上で先日撮りためた「犬山」の写真はおしまいです。
毎回ご覧くださった方がいらしたならば、ありがとう&お疲れさまでした。
「元庵」は、有楽苑の開苑に伴い再現、新築された茶室ですが、
苑内には茶会のために、さらに広い新席「弘庵」が建てられています。(昭和61年)
また、旧正伝院(書院)縁側にて気楽にお抹茶もいただけます。
これまで茶道にご縁がない方も、是非一度お出かけください。


※ 参考資料:冊子「有楽苑」/編集発行:名古屋鉄道株式会社
                   /監修: 中村昌生(京都工芸繊維大学名誉教授)
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 有楽苑 茶室「元庵」
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愛知県犬山市犬山御門先一番地
TEL; 0568−61−4608
OPEN; 9:00〜17:00(3月 1日〜 7月14日)
      9:00〜18:00(7月15日〜 8月31日)
      9:00〜17:00(9月 1日〜11月30日)
      9:00〜16:00(12月1日〜 2月 末日)
*無休
*呈茶席あり(書院南側縁側)
 入苑料¥1,000:呈茶料別途¥500
国宝茶室「如庵見学(¥2,300)の日程はお問い合わせください。】
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