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水無月の三千院 @ 京都大原


京都 大原三千院                                 2010/6/10 (Th.)


*天台宗五箇室門跡のひとつ、大原の三千院門跡を訪ねました。
(*青蓮院門跡・妙法院門跡・三千院門跡・曼殊院門跡・毘沙門堂門跡をさす。)

昨日から今年もあじさい祭りが始まったようですが、拝観は先週木曜日です。
宝ヶ池公園散策の記事と前後しますが、よろしければお付き合いくださいませ。




大原三千院 御殿門                   京都大原 三千院 <御殿門>

天台宗の声明の聖地と云われる大原...
土産店が軒を連ねる呂川沿いの参道をのぼり、
魚山橋をわたって進みますと門前に通じます。

御殿門の左右に続く石組の塀は、まるで城壁のようで
三千院門跡の格調の高さを物語っていました。

できれば、年に一度くらいは足を運びたい三千院ですが
大原へは日曜の朝市どまりで、人の多さに辟易してなかなか叶いません。

今回は平日ということもあるのでしょうが、やはり人影は薄くゆったりできました。
靴を脱ぎ、拝観順路に沿って客殿に入りますとこの聚碧園が迎えてくれます。



大原三千院 聚碧園                       三千院 <聚碧園>

宗和流茶道の祖、「金森宗和」の手による池泉回遊式庭園です。
「宗和」は京都に出てから、公家衆との親交を深めた大名茶人です。
「侘び・寂び」に徹した利休とは異なる道を開いた「宗和」ですが、
庭を眺めながら、京における「宗和」の影響力の強さに想いを馳せました。



三千院客殿 茶席                         客殿 茶席にて

刈り込みの美しい聚碧園を眺めながら、羊羹とお抹茶をいただきました。
その後は客殿から宸殿へ、そして宸殿前に広がる庭園「有清園」におりました。



大原三千院 往生極楽院                 三千院 <往生極楽院(重要文化財)>

    有清園のなかほどに佇む往生極楽院です。
    辺りは杉や檜などの木立やアオ苔の緑がスッキリと、目に涼やかでした。
    樹木たちが発するテルペン物質が清浄な空間づくりの一役を担っています。      

    極楽院には、やすらかな面持の阿弥陀三尊像(国宝)が納められていました。
    986年(寛和2年)の建立、単層入母屋造柿葺の御堂は実に簡素です。
    藤原時代の49の常行堂のうち、唯一現存する重文ということです。



三千院 <往生極楽院(重要文化財)>02                 三千院 <往生極楽院(重要文化財)>


先月、とりおこなわれたという「御懺法講(おせんぼうこう)」は、
怒りやむさぼり、愚痴などの「三毒」を除き、心を清めて往生を願うもので
「懺法(せんぼう)」自らの罪を懺悔するものだと伺いました。
三毒どころか、四毒も五毒もある自分をほんの一瞬省みた時間でした。(苦笑)



大原三千院 苔庭                   三千院境内<有清園 苔庭>

苔の緑を美しいと感じるようになったのは、ごく最近のこと...
ずいぶん長い間、ネガティブな印象を払拭できないままでした。

子供の頃から、湿った苔に覆われた庭の独特の冷気が苦手で
それとは対極(勝手なイメージですが)の芝生の庭の方が好きでした。

なんだか、ほっておいても大丈夫のような苔のイメージでしたが、
ある時、祖母から落ち葉があると苔は生きていけないのだと聴いて、
思いのほかデリケートな苔の「いのち」に改めて関心を抱いたものです。

齢を重ねた今頃になって、ようやく心の印画紙に定着し始めた苔庭...
美しい苔庭は、ここを掃き清めてお世話をされる方のおかげなのですね。



三千院境内 わらべ地蔵                    三千院境内 わらべ地蔵

有清園の苔の中で迎えてくれる、杉村孝氏(石彫家)による「わらべ地蔵」です。   
苔のおくるみに包まれ、ほっこりと微笑んでいるようにみえました。
杉村氏の石彫は南禅寺でも観られましたが、表情にとても和みます。



大原三千院 朱雀門                       三千院<朱雀門>

シンプルで美しいこの朱雀門は、三千院のなかで一番好きなスポットです。
往生極楽院を背に南へ歩きますと突当たりに小さなこの門があります。
案内によれば、極楽院が本堂だった頃にはここが正門とされていたそうです。
木々の緑のなかでこの朱色が美しく映えるのは、この季節ならではの景観...

江戸時代の再建だそうですが、藤原期の様式とあり平安貴族のイメージと繋がって、
三千院が「天台宗五箇室門跡」のひとつとされることに頷ける、優美な佇まいでした。




大原三千院 あじさい苑                三千院<あじさい苑> 2010/6/10(Th.)

三千院といえば、あじさい苑...
残念ながら、この日は微かに色付きはじめたところでした。
庭園のお世話をされていた小父さんが見頃は20日過ぎだと仰っていました。

そんな中、咲いているのを見つけたこちらの紫陽花...

あじさい苑 紫陽花 04

フワフワっと小さな花をつけていましたが、なんという名の紫陽花なのでしょう...


三千院 あじさい 01



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● 「金森宗和」好み「庭玉軒」倣の茶室「半庵」がこちらにあります。
  名庭「洲浜」と大徳寺「真珠庵庭玉軒」倣の茶室@日本料理 招福楼本店
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京都大原 三千院(梶井門跡)
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京都市左京区大原来迎院町540 
TEL: 075−744−2531
拝観時間: 8:30〜16:30
* 2010あじさい祭りが始まりました。 6/13(Sun.)より
Official Site   www.sanzenin.or.jp/top.html

Temple&Shrine(神社・仏閣) : comments(2) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
Comment








お疲れ様でした。
情報過多の脳が三千院の写真で癒されました。ありがとうございます。
最後の5-HTに関しては、事前にレクチャーしてくださったおかげでなんとか理解できたつもりでいます。だが2つばかり混乱箇所もありまして、この場では遠慮しますが、来月また教えていただければと思います。
懇親会でもささっと帰られたご様子に、我々は忍者みたいだと噂しておりました!
posted by T.K : 2010/06/14 2:29 PM :
T.Kさん ようこそ!
ご覧いただき、ありがとう。

みなさんより、一日早く京都入りしましたからね、
三千院の後、大原寂光院も訪ねたのでこの後UPしますね!

>2つばかり混乱箇所
なんとなく、わかりますよ。
他からも同じような質問を受けました。

私自身も気になり、教授に確認しましたところ、
急性と慢性ストレスの違いだそうです。
感染等の場合は延髄から、長期に及ぶ場合は
5-HTの別の経路が動くという意味です。
詳細はまた追ってお知らせいたしますね!
posted by le Magazine ★ Richesse : 2010/06/15 7:16 AM :
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