週末
さくらを愛でた彦根は、ご存じ彦根藩・井伊家の城下町。
この国を開国に導いた江戸幕府の大老、井伊直弼は藩主の14男だそう。
波乱の生涯を閉じた直弼が、文武両道に励んだのは
中堀の一角に残る、閑静な武家屋敷「埋木舎」だそうです。
これは直弼ゆかりといわれる、彦根銘菓「埋れ木」です。
もっちりとした求肥で包まれた中からは、たっぷりの白あん・・・
和三盆とお抹茶がまぶされています。
↑彦根銘菓「埋れ木」 井伊家に代々、お菓子を納めてこられたという「いと重菓舗」は
観光客で賑わう「夢京橋キャッスルロード」からは外れて佇み、
ですが、風格ある堂々とした店構えの老舗です。
実は普段はあまり口にすることのない、
求肥包みのお菓子ですが、これが好物の方のお土産に...
そして我が家にも小さな箱を一折。
器(皿と茶碗)は、黒田泰蔵さんのシンプルな白磁です。
特にお抹茶用の茶碗というわけではありませんが... 。
ところで、利休が登場する前のお茶は特に唐物を尊んで、
掛物も茶碗も、道具は時代や作者を重要視したようですね。
利休以降も、形式にのっとったお茶の世界ではありますが、
利休自身は中身を本意としたお茶を始めた最初の茶人であり、
道具そのものに価値づけをし、新しい美を創ったわけです。
物の価値を見極めて、それをお茶の時間に取り入れていく・・・
形式にとらわれない自分スタイルのお茶時間があってもいいのかなと。
茶道では、かって使われることのなかった白磁。
最近は少しずつ、そのスタイルも変化した茶会が催されていますね・・・
白磁 黒田泰蔵
黒田泰蔵さんの白磁は、フォルムが端正で惹かれます。
どれもエッジが効いて薄くてシャープですのに、この白は
いつ眺めても新鮮で、こころに響くのですね。
まるで李朝の壺を思わせるようなニュアンスの花入れなども
その作品の曲線は、うねるように美しく心地よいのです。
埋木舎(うもれぎのや)
彦根市尾末町1−11
TEL ; 0749-23-5268
* 開館時間 9:00〜16:30(季節により変動)
いと重菓舗
彦根市本町1−3−37
TEL ; 0749-22-6003
* 彦根関連ントリー
彦根のさくら 〜鳳翔台より〜 by・le Magazine ★ Richesse・
* デジカメがうっかりバッテリーデッド!
携帯Photoはピンボケばかり。いつかまたご紹介しますね!
* この記事はMemo day to dayより移転、アレンジ(Photo1枚追加)したものです。
黒田泰蔵さんのこの白磁は十数年ほど前の作品です。
↓黒田泰蔵さんの器関連エントリー
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ミニマリズムな白
「シンプル」が自分スタイル!
好きの基本です・・・
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