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2010 さくら色の季節 〜美しい錯覚〜

le30mars2010-さくら-平和公園00                                         2010/3/30 平和公園のさくら

           待ちわびた、こころ揺さぶられる季節の到来です。
           遠回りして、さくらを愛でてきました。




le30mars2010-さくら-平和公園01                    2010/3/30 平和公園のさくら

          まるで「さくら」の香りが鼻腔の奥まで届くよう・・・
          さくらの樹の下に佇むと、そんな美しい錯覚を覚えますね。




le30mars2010-さくら-平和公園02


          主枝からも四方八方へとわき枝をのばす「さくら」ですが、
          枝をしたがえずとも、太い幹からポッコリと花房。

          枝をのばす時間さえ惜しまれ、急いで咲いたかのようです。

          花々が満ちる枝は美しいに違いありませんが、
          こんな「さくら」のひと房も可愛らしいですね!




Cherry blossom(さくらだより) : comments(0) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
ダニエル・オスト 花と煌めきの小宇宙展                                 @ 池袋 西武ギャラリー
 

ダニエル・オスト「花と煌めきの小宇宙展」                                 池袋西武ギャラリー 2010/3/22


    先週、チケットをいただき西武ギャラリー(西武池袋別館2F)の、
    ダニエル・オスト氏の「花と煌めきの小宇宙展」を観てきました。

    ダニエル・オスト氏はいわずと知れた、ベルギーのフラワーアーティスト。
    展示室を飾った様々なフラワーアートはやはり見応えたっぷり!

   加えていくことで美しさを表現する西洋のフラワーアートが多いなか、
   ダニエル・オスト氏のアートには東洋の文化が混在しているようです。




le22mars2010_ダニエル・オスト_花と煌めきの小宇宙展(池袋西武別館).               ダニエル・オスト 〜花と煌めきの小宇宙展〜           
           


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             DANIEL OST FLORA COSMOS
           ダニエル・オスト「花と煌めきの小宇宙展」
                〜華麗なる祝いの空間への誘い〜

                    2010/3/17~3/23
                    主催 西武池袋本店
           後援 ベルギー王国大使館、日本・ベルギー協会
           協力 バカラ、第一園芸、コム・デ・フルール
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    まるで建築のようなダイナミックなアレンジに対峙すると、
    例えば「ナチュラル」とか、「カンパーニュ」といった
    日頃はよしとしているスタイルも色褪せてしまいます。

    コンテンポラリーなインテリアに
    シャープな煌めきを添える知的な作品の数々...

    グリーン&ホワイトなバカラとコラボのテーブルも
    シンプルなトーンに加え、洗練のフォルムで魅了されました。



ダニエル・オスト_花と煌めきの小宇宙展                 ダニエル・オスト〜花と煌めきの小宇宙展〜 



    会場には、バーチと一緒に飾られた真っ白なアネモネ(シルベストリス)や
    薄緑色のわすれなぐさ(世界初)の苗も売られていました。

    日常の花遊びを素敵にするヒントが満載で、
    テーブルを彩るインテリア・モチーフを何点か購入しました。
    ダニエル・オスト氏のエッセンスを、ほんのちょっぴり我が家にも・・・



Event Space(ギャラリー) : comments(0) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
有楽苑「元庵」 ★ 大阪天満屋敷の再現茶室

有楽苑 国宝茶室「如庵」                   有楽苑 国宝茶室「如庵」


前回は有楽苑の国宝茶室「如庵」の覚書でしたが、
引き続き犬山有楽苑、今回は復元茶室「元庵」について...

大阪城落城の後、有楽が住んでいた天満屋敷は東照宮となったそうですが
その境内の一隅には江戸時代後期まで、茶室と露地が残っていたようです。




有楽苑 茶室「元庵」中門                   有楽苑茶室「元庵」 中門

有楽苑の茶室「元庵」は、それが古図にのっとり復元されたもので、
この名は表千家十三代「即中斎」により命名されたそうです。




有楽苑 茶室「元庵」腰掛待合                     有楽苑「元庵」腰掛待合

     待合は亭主の迎えがあるまでのいわゆるウェイティングスペース...
     茶会のときは、ここにイグサの円座や茛盆が置かれます。
     冬は手焙りも用意されますから暖をとれます。




有楽苑_元庵小間                        茶室「元庵」小間


にじり口から小間の床を眺めました。
茶室の小さなにじり(出入り)口は、武士に帯刀を許さないものでした。
誰もが平等で茶を飲む空間として利休が設定したものだそうです。

「元庵」はこの三畳台目の小間に、長四畳の梢の間(左)を隔て六畳の間が続きます。
客座の二方に連子窓が設けられ、梢の間との境は火灯口があけられていますが
左右には無地の「太鼓襖」があり、これが実際ならばかなりモダンな設えです!

また、ご覧のように手前座の前には竹の中柱が立てられ袖壁には下地窓があります。
建築がご専門の方に伺うと、これも珍しいデザインなのだそうです。
それにしても千利休が好まなかったという竹の柱を堂々と...
有楽の云うところ、まさに「習いにこだわらず!」ですね。

また↑の画像からは、わかりかねますが手前座には風炉先に洞庫がありました。
袖壁の奥右あたりですが、これも異色な構えなのだそうです。
← クリックで梢の間から撮った小間がみれます。右端が洞庫)



有楽苑「元庵」露地 蹲踞                       有楽苑「元庵」蹲踞

     席入りの前は、ここで俗世間の垢を落として清めます。



2010弥生 犬山有楽苑(竹と椿)                        有楽苑「竹と椿」

苑内の小径沿いでは四季折々の風情を楽しめますが、
訪ねた頃は、そこかしこで椿、椿、椿...
竹とのコントラストが鮮やかで美しく、これは↑ まるで竹に咲いた花のようでした。

茶花で用いる「有楽椿」は本来、薄紅の一重ラッパ咲きですが
有楽は正伝院隠棲時代に如庵の露地近くに植え、愛培したそうです。




有楽苑_豊後                        有楽苑「豊後」

桜のたよりがきかれる今日この頃...
今頃は、美しい桜色で苑内を賑わせていることでしょう。
桜の時期が長いと云われる今春、近いうちにまた桜を愛でに伺えればと思います。

以上で先日撮りためた「犬山」の写真はおしまいです。
毎回ご覧くださった方がいらしたならば、ありがとう&お疲れさまでした。
「元庵」は、有楽苑の開苑に伴い再現、新築された茶室ですが、
苑内には茶会のために、さらに広い新席「弘庵」が建てられています。(昭和61年)
また、旧正伝院(書院)縁側にて気楽にお抹茶もいただけます。
これまで茶道にご縁がない方も、是非一度お出かけください。


※ 参考資料:冊子「有楽苑」/編集発行:名古屋鉄道株式会社
                   /監修: 中村昌生(京都工芸繊維大学名誉教授)
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有楽斎の 国宝茶室「如庵」  2010/3/25
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 有楽苑 茶室「元庵」
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愛知県犬山市犬山御門先一番地
TEL; 0568−61−4608
OPEN; 9:00〜17:00(3月 1日〜 7月14日)
      9:00〜18:00(7月15日〜 8月31日)
      9:00〜17:00(9月 1日〜11月30日)
      9:00〜16:00(12月1日〜 2月 末日)
*無休
*呈茶席あり(書院南側縁側)
 入苑料¥1,000:呈茶料別途¥500
国宝茶室「如庵見学(¥2,300)の日程はお問い合わせください。】
Heritage(史跡・文化財) : comments(0) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
有楽斎の国宝茶室「如庵」

先回綴った犬山「有楽苑」の続き、本日2度目の更新です。
写真↓ は、織田有楽(斎)の造った茶室「如庵(じょあん)」です。
昭和11年、国宝茶室に指定されたそうです。

国宝ともなると、大磯(三井家城山荘)からの移築は困難を極めたようで、
「如庵保存協議会」や「移築実行委員会」が設けられ、当時の文化庁や
東京国立文化財研究所、並びに愛知県教育委員会等が指導にあたり、
最先端技術が駆使され、万全の方策をもってのぞまれたようでした。


ところで国宝の茶室ですが、指定されているのはわずか3席のみで、
この「如庵」の他には、「妙喜庵の待庵」と「龍光院蜜庵席」があり
それぞれ利休作の茶室、そして遠州好みの茶室として知られています。

この有樂苑「如庵」の場合は、いくつか「写し」もあり公開されていますから
ある意味「身近」には感じますが、茶道文化史上では屈指の存在のようです。



2010 犬山有楽苑 国宝茶室「如庵」_01                     有楽苑 国宝茶室「如庵」


旧正伝院書院の南縁側に座すると、「如庵」を左手に望めます。
ここから眺める茶室がシンプルで美しく一番好きです!

外観からして、利休の草庵茶室とは少し異なりますね。    
有楽という茶人は、利休のみを師として仰いでいたわけではなく、
どうやら、紹鷗(じょうおう)や珠光(じゅこう)を敬慕していたようで
利休の師でもある紹鷗の供養塔を正伝院に建てたりもしていたようでした。

こちら↓ は、「如庵」露地にある石の井筒(左)と蹲踞(右)ですが、
石の井筒は「佐女牛井(さめがい)」と呼ばれているそうで、
先述の村田珠光の井筒「佐女牛井」と同形だからのようです。



   

一方、茶室の前に汲まれた蹲踞(水鉢)は、
加藤清正が釜山沖から持ち帰ったものだとか...
「釜山海」と呼ばれ、波に洗われた水穴がみてとれますね。
前石の刻銘を見ると、なるほど天正七年とありました。




有楽苑 国宝茶室如庵02               国宝茶室 「如庵」の土間庇とにじり口


妻に「如庵」の額が掲げられています。
この茶室は有楽の最晩年の作でもあるそうで、
本能の赴くまま・・・と云っては過ぎるかもしれませんが
利休の好みをなぞりながらも、オリジナリティーを発揮しているよう...

南青山の新根津美術館を設計された建築家の隈研吾氏が
「茶室とは、日本の建築の実験室だ」と仰ったそうですが、
そこに「もてなし」のスピリットがあれば茶室になるとも...
そんな言葉がよぎりますが、有楽も楽しみながら造ったのでしょうね。

にじり口の位置が面白い...と思いませんか?
正面ではないのですね!
土間に設えられ、庇で覆われている点も親切な気がします。

それにしても、この茶室の窓の多さ!
実はこの日、この「如庵」の内部を見学させていただきましたが、
窓が多いため、やはり中は大変明るくエアリーで、
外から眺める印象よりは、ずっと広く感じられました。

二畳半台目の内部...
中柱から、向かって右は掛け込み天井です。
座してふと見上げると天窓もあり、とにかく明るい...
茶室というには、あまりに開放感があります。

30分ほど、ここでお話を伺いましたが贅沢な時間でした。
同席されたのは6名ほどですが、思いの他ゆったり座れました。




                有樂苑 国宝茶室「如庵」内部


この「如庵」は千利休亡き後、造られた茶室だけあって...
有楽の独創性というのでしょうか、それらが随所に色濃く出ています。

あくまで華美を避け、茶室に暗闇の非日常を求めた利休...
ですがこの茶室にはご覧のとおり、淡い光が溢れ風が通います。

手前座側のふたつの窓は「有楽窓」と呼ばれ、
外側から竹が詰め打ちにされているのだそうです。
障子に映る竹の影が美しく、風情を添えていました。

実際、この時代の主流は「織部格」であったそうですから、
(古田織部の造った三玄院「篁庵/こうあん」も窓が多い)
時代を読む能力に長けていた有楽ならではの選択かもしれません。

さらに、床の脇には斜めに壁が造られていてユニークでした!
専門家の方がこれを「筋違いの囲い」と仰っていました。
足元の黒い三角の鱗板の部分が、給仕の通る道なのだそうです。
壁面がこうして斜行されることで、実際広々と感じるのですね。
(これは、窓から覗いただけではわかりかねることでした)

また、手前座の前には火灯型にくり抜かれた板がありますが、
茶室内でこの板の前に座すると思いのほか圧迫感はなく、
むしろ趣があって、この言葉が適切かどうかですが「おしゃれ」な感じ!
くり抜かれた部分から光が入り、手前座を明るくする工夫だそうです。


この日、床の花入れには詫びた椿の一枝が飾られ、
まさに有楽好みの「竹」と「椿」の空間でした。
この茶室でなら、「有楽井戸」もきっとしっくりきたのでしょうね。

床柱はいびつな粗けずり(に見えました)で、ワイルドなもの。
材名を尋ねましたが、わからないということでした。
框(かまち)も白木ではなく黒塗りで、これが武家好みなのだそう...
織田家で脈々と受け継がれたDNAが主張しているような床でした。

そしてこれもよく知られるところですが・・・
腰張りには古暦が使われ、当時としてはこれもハイセンス!(笑
「如庵」が「暦張りの席」と云われた所以ですね。

確か250枚くらいあると伺いましたが、最古の暦は「寛永年間」のもの。
これは、にじり口側の壁に張られていました。
一番新しいのでも江戸時代末の「慶應」の暦・・・

う〜ん、デザイナーとしての有楽の才にも素直に白旗です!
遊び心というか、アイディアには驚かされますね。

ちなみに、尾形光琳もこの茶席の写しを造っているようです。
現存する京都、仁和寺の「遼廓亭」がそれだそうです。

有楽の「如庵」は、デザイン性にも優れアイディア満載の茶室!
いつの時代も多くの茶人の垂涎の的だったということのようです。



※ 写真は茶室内での撮影は、もちろんできませんが外部からならと
  お許しをいただき、茶室を出てにじり口側から撮ったものの拡大です。
※ 参考資料:冊子「有楽苑」/編集発行:名古屋鉄道株式会社
                   /監修: 中村昌生(京都工芸繊維大学名誉教授)
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有楽苑 国宝茶室「如庵」
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愛知県犬山市犬山御門先一番地
TEL; 0568−61−4608
OPEN; 9:00〜17:00(3月 1日〜 7月14日)
      9:00〜18:00(7月15日〜 8月31日)
      9:00〜17:00(9月 1日〜11月30日)
      9:00〜16:00(12月1日〜 2月 末日)
*無休
*初釜 正月
*特別公開 秋
*呈茶席あり(書院南側縁側)
 入苑料¥1,000:呈茶料別途¥500
【国宝茶室「如庵」見学(¥2,300)の日程はお問い合わせください。】
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「有楽苑」 @ 愛知県犬山市

犬山市有楽苑 通用門                    犬山市 有樂苑(通用門)


       更新が滞りましたが、撮りためた中からピックアップしてご紹介です。
       まずは先回(犬山)の続き、犬山市の「有楽苑/うらくえん」から...
       (写真はすべて2010/3/14に撮ったものです)




2010早春_竹(有楽苑)01                     有楽苑の竹



  尾張の国で生まれた織田有楽斎(信長の実弟)の名は
  茶の湯の世界では「有楽流の祖」として知られていますが、
  数寄大名のなかでも一目おかれた存在のようでした。

  「本能寺の変」で信長亡き後、家臣であった秀吉の配下で安泰な地位を得、
  関ヶ原の役後には家康から禄を与えられ、秀頼の補佐として大阪城にいました。
  しかし、夏の陣を前にして大阪を退き京都に隠棲したようです。

  剃髪して「有楽斎如庵(うらくさいじょあん)」と号し、隠居後は
  建仁寺塔頭正伝院内(京都)に、起居する書院や茶室「如庵」を造りました。

  徳川時代は守られた有楽の建物や庭園でしたが、明治になると
  三井家が入手し東京へ、そして昭和になると大磯へと移築されました。
  この頃(1936)すでに、「如庵」は国宝に指定されているのですが、
  70年代になると名古屋鉄道が所有し、この犬山城下に移築されたのでした。

  「有楽斎」の名にちなんで「有楽苑」として開苑されたのは昭和47年でした。
  風情ある庭園のなかには、大阪城下の有楽屋敷にあった茶室も
  古図にのっとって復元され、「如庵」とは異なった趣で佇んでいます。




2010犬山有楽苑 徳源寺唐門                    犬山有楽苑 徳源寺唐門


      織田家の菩提寺は、大和にある臨済宗大徳寺の末寺の「徳源禅寺」で
      信長の二男「信雄」の邸宅「徳源院」の古寝殿を移したものだそうです。
      これは、その菩提寺に残っていた「唐門」で茶室と共に移されてきました。



竹と椿(有楽苑)02


         有楽が好んだと云われる竹と椿が、
         苑内のそこかしこに配されています。





2010犬山有楽苑 岩栖門_01                   犬山有楽苑 岩栖門(いわすもん)

       これは数少ない武家屋敷の門として貴重なのだそうです。
       もとは文明年間、細川満元が京都に建立した岩栖院の唐門。
       明治末年に三井家にわたり、茶室「如庵」と共にここに移されました。
      



有楽苑 萱門                   犬山有楽苑 萱門


       有樂苑には、いくつかの門がありますが
       この「萱門」をくぐると、旧正伝院の南側↓に通じます。




2010有楽苑 旧正伝院書院_南面                 有楽苑 旧正伝院書院_南面(重要文化財)


       この書院は、有楽が晩年過ごした隠居所です。
       南の縁側は、現在は呈茶席としても活用されています。
       ご覧のように、細長い切り石の沓脱が備えられていました。

       特別な茶会は催されずとも、ここで一服できるのは嬉しいかぎり...
             お土産に求めた桜屋さんの銘菓「有楽風」もいただきひと息できます。

             みるからに温かな佇まい...
             実は正伝院縁側に座して、ここから眺める茶室「如庵」が一番好きです。



   

       こちらは、旧正伝院書院の庭の「藤原藤房旧蔵石灯篭(左)です。
       そして、同じく南庭にある蹲踞です。





2010有楽苑 含翠門                      犬山有楽苑 含翠門


       本当に「門」ばかりですが、この含翠門をくぐりますと
       先述の「旧正伝院書院」の西側に通じていました。



        
        


       今はたぶん、落椿がみられるのでしょうが...
       散策した頃は、鮮やかな椿が美しく咲いていました。
       「有楽椿」の呼称で、茶花としても用いられる椿もありますが
       関東なら「太郎冠者」といったところですね。

       亡き祖父は政治に携わっていましたが、晩年は茶のみに勤しみ、
       この有楽苑の茶室「如庵」には幾度となく招かれた人でした。
   
       以前は興味が薄かった日本庭園やお茶室ですが、最近では
       ゆるゆると祖父の足跡を辿るのが、日常の愉しみになっています。

       次回は、有楽苑の国宝茶室「如庵」を。
       犬山編が続きますが、今しばらくご辛抱を・・・         つづく



参考資料:冊子「有楽苑」/編集発行:名古屋鉄道株式会社
                /監修: 中村昌生(京都工芸繊維大学名誉教授)
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犬山 有楽苑 (URAKUEN) 
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愛知県犬山市犬山御門先一番地
TEL; 0568−61−4608
OPEN; 9:00〜17:00(3月 1日〜 7月14日)
      9:00〜18:00(7月15日〜 8月31日)
      9:00〜17:00(9月 1日〜11月30日)
      9:00〜16:00(12月1日〜 2月 末日)
*無休
*初釜 正月
*特別公開 秋
*呈茶席あり(書院南側縁側)
 入苑料¥1,000:呈茶料別途¥500
【国宝茶室「如庵」見学(¥2,300)の日程はお問い合わせください。】
                     
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