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雪の本

20110215_084254_tokyo                                TOKYO 2011.2.15 08:42


ホワイト・バレンタインでしたね。
夕べは思わぬ大雪で、大困惑の東京の街...
明けて今朝も薄鼠色の空でした。


雪というと...
つい美しく詩化して、静かな気持ちで賞玩することに妙を得てしまいがち、

ですが、雪博士でいらっしゃった中谷宇吉郎氏によれば...
自然対流で上層に昇った温かい水蒸気が、気温の低いところで
昇華作用によって固化したものが、「雪」なのだそうです。

なるほどと、冷静にならざるを得ませんね。
...ということで、夕べは寝る前にこんな本を読んでいました。




BOOK 雪/中谷宇吉郎 著/岩波文庫                  「雪」 中谷宇吉郎 著/岩波文庫
                     ISBN4-00-311242-3


雪の結晶について、北海道における研究をベースに著された本です。
世界に先駆ける人工雪の実験により、雪の結晶の生成条件を明らかにされました。
気温や水蒸気の量の違いにより、雪の結晶はその形を異にするという...
科学の普及の重要性を説き、雪氷学の分野を打ちたてられた中谷宇吉郎氏の、
懇切丁寧な語りをたどるうちに、次第に科学的なものの見方も読みとれる本です。




20110215_102843_tokyo                                TOKYO 2011.2.15 10:28


ところで、今日の空...
朝の雲はどこかに消え、すっかり晴れ上がっています!
東京スカイツリーを望める(どこに?)、とあるホテルの35Fから...







BOOK(みる本、読む本、眺める本) : comments(4) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
2011 如月のお伊勢参り 〜伊勢皇大神宮〜

le12fevrier2011_isejingu_naiku                   伊勢 皇大神宮(内宮) 宇治橋鳥居 


一昨日の土曜日、ようやく今年もお伊勢参りへ...
伊勢市を流れる五十鈴川の、川上に鎮座するのは「皇大神宮(内宮)」です。
写真はその表玄関、宇治橋の大鳥居前です。

お伊勢参りと云っても仕事がひと段落ついた後、夕刻の参拝で
神さまには申し訳なかったですが、内宮のみの「駈け足詣で」となりました。

※伊勢(神宮)詣は、外宮⇒内宮へと参るのがならわしだそうです。
 実際、主だった祭事は外宮が先、内宮が後に執り行われています。

お時間のある方、よろしければご一緒に...



伊勢内宮_宇治橋                      伊勢神宮 宇治橋


五十鈴川に架かるのは、一昨年架け替えられた白木(檜)造りの宇治橋です。
鳥居の前で一礼して、この橋を渡ります。



五十鈴川                    宇治橋より望む五十鈴川


橋の向こうの内鳥居を潜って、玉砂利を踏むとそこは厳かな「神苑」です。
さらに小さな火除け橋を渡ると、まもなく「手水舎」が...



伊勢_皇大神宮(内宮)手水舎                    皇大神宮(内宮) 手水舎



手水舎(てみずや)          


          手水で清めましたら、広い参道を一の鳥居へ...



伊勢神宮_内宮第一鳥居                   皇大神宮(内宮) 第一鳥居


伊勢神宮に魅かれる訳は、その広大さにもあります。
宇治橋を渡ってから、御正殿までとても遠いです。
樹齢数百年とされる鉾杉の森、玉砂利が敷き詰められた参道...

例え慌ただしいお参りではあっても、この長い長い参道のお蔭で、
玉砂利を一歩一歩踏みしめる間、じっくり自分と向き合うことができます。
伊勢神宮はスケールが違うのですね!
最も、何よりも魅了されるのは、「簡素な佇まい」にですが...




伊勢_皇大神宮(内宮)五十鈴川御手洗場(みたらし)                    五十鈴川御手洗場(みたらし)


参道から、石畳を降りると五十鈴川の川岸へ...
昔の人たちは、この川に入って禊(みそぎ)をし、心身を清めて参拝したのでしょうか。
この清流に佇むと、迷いとかのネガな思いはすべて洗い流されるような気がします。



伊勢_皇大神宮(内宮)__内宮第二鳥居                  皇大神宮(内宮) 第二鳥居


二の鳥居をくぐりますと、向こうには「御神札授与所」の灯りがみえます。
この辺りから鬱然さが増し、神宮の神秘性が際立つようです。

     

伊勢_皇大神宮(内宮)神楽殿                                        内宮神楽殿


                      お守りを受ける「神楽殿」です。
                      この御殿で御祈祷のお神楽が行われます。
                      前々日の雪が屋根に残っていました。



伊勢_皇大神宮(内宮)_参道


           長い参道を歩いて、体もポカポカする頃に
           ようやく御正宮の石段に辿り着きます。



伊勢_皇大神宮(内宮)_御正宮の石段                                         皇大神宮(内宮) 正宮


そういえば、「大地の神」を祀る外宮の御正宮は平地にありましたが、
ここ内宮の御正宮には、「天の神」が鎮座されるので高い処にあるのですね。

石段の上の五重の垣根に囲まれた御正殿...
それは決して触れることの、いえ目にすることさえ叶わぬ「天」です。
(むろんカメラもここまで、この先は撮影できません。)

大樹の中に隠れるように佇む神殿は、全景を現すことはありませんが
この国では最も古い建築様式で、高床式の米倉が原型だそうです。
それは他の神社とは異なる、「唯一神明造」と呼ばれるものだそうです。

ここには、ありとあらゆる生命を育む太陽神「天照坐皇大御神」が祀られています。
「天照大御神」と云えば、いうまでもなく日本の神さまの最高位...
伊勢神宮の揺るぎない地位は、高天原を治める、この太陽の女神にあるようです。


さて、御正殿から参道を、先述の「神楽殿」まで戻ります。
「御神札授与所」の向い側、別宮の神さまへも参るためです。
(昨年は暗くなりすぎて、こちらが撮れませんでした)


風日祈宮橋(五十鈴川橋)鳥居                    風日祈宮橋(五十鈴川橋)の鳥居


別宮へはこの鳥居をくぐり、小さな「風日祈宮橋」を渡ります。
宇治橋によく似たこの橋、またの名を「五十鈴川橋」とも呼ぶそうです。



皇大神宮別宮_風日祈宮橋(五十鈴川橋)                     風日祈宮橋(五十鈴橋)


なんとも神秘的で、実は内宮境内では最も好きなエリアです。
鬱蒼とした森のなかにひっそりと、別宮の「風日祈宮」が鎮座しています。



伊勢_皇大神宮別宮_風日祈宮(かざひのみのみや)               皇大神宮別宮 「風日祈宮(かざひのみのみや)


なんと慎ましやかな佇まいでしょう...
よくある煌びやかな神殿には、戸惑いを覚えることもありますが、
神宮のこの簡素で美しい社殿には、心が洗われるのですね。

この「風日祈宮」のご祭神は、風の神さまということで、 
「級長津彦命(しなつひこのみこと)」と、
「級長戸辺命(しなとべのみこと)」と呼ぶのだそうです。

難しいことは解りかねますが、外宮の「風宮」と同じ御祭神なのですね。
どうやら雨風をコントロールして、五穀豊穣を助けてくれる神さまのようです。

ここには御正宮のような賑わいはなく、静寂の中で祈りを捧げられます。
ふと思い出すのは子供の頃、食事のときの祖母の言葉です。
「お米は粒々辛苦なものだから、感謝して一粒も残してはいけませんよ」

五穀豊穣の祈りというよりは、まずは感謝ですね。
「いつも美味しいお米をいただくことができて、ありがとうございます」
そして、「どうぞ嵐のない凪の一年でありますように」とも...

境内には他に天照坐皇大御神の荒御魂(あらみだま)をお祀りする神殿も...
そちらは内宮第一の別宮「荒祭宮」で、外宮の「多賀宮」と同じ御祭神です。

別宮は、内宮や外宮の境内にとどまらず、境外も合わせると14にも上ります。
「伊勢神宮」というのは、内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)というふたつの正宮に、
これら14の別宮や、さらに109もの摂社・末社を加えた総称をいうのだそうです。



五十鈴川                        五十鈴川


           祈りを捧げた後は、夕闇迫る宇治橋へ再び...
           神路山、島路山を源とする川です。



月                         神宮の空


如月のお伊勢参り...
立春はとうに過ぎ、ですが余寒なお去りがたき神宮でした。
見上げると、いつのまにやらお月さまが...
上弦から僅かに膨らんでいました。





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● 昨年の初詣はこちらです↓ いつも変わり映えのないスナップですが...
2010 お陰さまの初詣 @ 伊勢・皇大神宮      by Richesse  2010/1/16
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● こちらは、平成25(2013)年の式年遷宮に向けて出版された本です。

BOOK_伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味/小堀邦夫著.淡交社刊  

 「伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味
  小堀邦夫著 / 淡交社
  ISBN-10: 4473036952
  ISBN-13: 978-4473036957

 第62回式年遷宮の準備は平成17年より始まりました。
 20年に一度の神宮の大行事で、伊勢神宮の正宮と
 14の別宮の神さまに新居に遷っていただくようです。
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神宮(伊勢神宮)
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* 伊勢神宮の正式名称は「神宮」で、日本神社界の中心と云われます。
  (伊勢)神宮には、最も大きな内宮と外宮の他に125の神社があり、
  その大半をお参りすることができます。
  まず、外宮にお参りしてから内宮に参拝するのがならわしです。

豊受大神宮(外宮):ご祭神 豊受大御神(とようけのおおみかみ)
皇大神宮(内宮)  :ご祭神 天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)
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三重県伊勢市宇治館町
Official Site: http://www.isejingu.or.jp/


伊勢神宮(内宮)前 おかげ横丁
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おみやげやお問い合わせTEL; 0596-23-8838
OPEN;9:30〜18:00(7.8.9月)
     9:30〜17:30(3〜6月・10月)
          9:30〜17:00(11〜2月)
http://okageyokocho.co.jp
http://okage.mobl (携帯HP



Temple&Shrine(神社・仏閣) : comments(2) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
デザインミュージアムで「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」               夢見る人が、夢見たデザイン/21_21 DESIGN SIGHT

le6fevrier2011_六本木 21_21 DESIGN SIGHT「
21_21 DESIGN SIGHT  2011.2.6



昨夕は、東京ミッドタウン・ガーデン内のデザインミュージアムに立ち寄りました。
ここはデザイン関係の展示会やセミナーを通し、デザイン文化を発信するための施設。
企画は、三宅一生デザイン文化財団だそうです。

「21_21 DESIGN SIGHT 」と命名された建物は、安藤忠雄氏の設計です。
ディレクターの三宅一生氏の服作りから、安藤氏が着想したと云う大屋根は、
僅か16mmの厚みの鉄板が、高度な職人技により溶接されたものだそうです。
温度によって伸縮する鉄板は固定されておらず、余地が残されているのだとか...

そういえば、開館時のこけら落としは、建築工事の様子が見て取れるものでした。
安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」と題された特別企画展...
それは、職人技の素晴らしさに触れられた催しでした。

建物はエントランス・ロビーを除き、ギャラリー等が地下に配されていますので
外観から受ける印象より広い空間で、初めて足を踏み入れた時はビックリ!
サンクンコートも設けられ、地階にも外光が射し込む工夫もみられます。
企画展もさることながら、建築や随所にみられるこだわりのディテールも必見です。





六本木21_21 DESIGN SIGHT「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展
21_21 DESIGN SIGHT



ミュージアムの背景には、ヒマラヤ杉が立ち並んでいます。
鋭利な大屋根のコンクリートの建物が、この並木でより際立ちますね。

日曜だからでしょうが、ガーデンの遊歩道には親子連れが目立ちました。
写っていませんが、ミュージアムの左側の建物は「カノビアーノカフェ」です。

「クリストとジャンヌ=クロード展」以来の、今回久々の訪問となりましたが、
このミュージアムは、インスピレーションが湧きおこる刺激的な空間です。



六本木21_21 DESIGN SIGHT「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展
21_21 DESIGN SIGHT EXHIBITION
倉俣史朗とエットレ・ソットサス展


今は亡き、倉俣史朗氏とエットレ・ソットサス氏の企画展が始まったところです。
デザイナーの倉俣史朗氏は、「Memphis/メンフィス」プロジェクトを通して、
デザイン界の巨匠、エットレ・ソットサス氏と親交をもたれたようです。
今回の企画展は、おふたりが出会われた1981年を起点とする構成でした。

ロビーで最初に出迎える作品も、1981年の「Memphis/メンフィス」のもので、
ソットサス氏64歳のデザイン、カラフルな「Calton/1981(カルトン)」でした。
この年齢にしてユニークで柔軟な発想、その若々しさには脱帽するしかありません。

その隣には、原美術館所蔵の「Imperial/1981(インペリアル)」も...
さらに倉俣史朗氏の、あのテラゾー素材のまるいテーブルへと続きます。
いくつかあるようですが、ロビーに置かれたのは4本脚の「TOKYO/1983」でした。
(地階ギャラリーには、「KYOTO/1983」もありました。)

曇天の夕刻でしたが、芝生に面した大きなガラスからは自然光が射し、
さらに、反対側の壁に施された細長いスリットの、ガラス越しの光も加わり、
ロビーは、十分な明るさを保っているようでした。
少しずつ夜が短くなっているようです。




leaflet&ticket_21_21 DESIGN SIGHT「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展
                           リーフレットには「ミス ブランチ」の薔薇が...


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21_21 DESIGN SIGHT EXHIBITION
倉俣史朗とエットレ・ソットサス展
         夢見る人が、夢見たデザイン
KURAMATA SHIRO and ETTORE SOTTOSS

2011.2.2 WED − 5.8 SUN

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11:00 − 20:00  Entrance untill 19:30
Closed on Tuesday (exceot May 3rd)




さて、地階に降りますと映像のコーナーが...
用意された椅子は、熱心に見入る来館者で、すべて埋め尽くされていました。
ちょうど倉俣史朗氏のインタビューのシーンが流れ、お人柄が伝わってきます。
子供の頃に抱かれたという戦争への思いを語っておられるところでした。
惹き込まれるようにスタンディングの輪に加わり、聴き入りました!

1934年、本郷で誕生の倉俣さんは、9歳で静岡県に疎開、
そして、終戦を迎えられたのは11歳の時だったそうです。
独特な感性、自然体、自由、真っ直ぐ、穏やかで温か...
言葉を選ばれ、とても丁寧にお話されていました。
かたちで云えば、まあるい印象の倉俣氏がそこにいらっしゃいました。


さて、次はいよいよギャラリーへ...
ドキドキしながら進むと、その空間はまさに「ソットサスの世界」!
Kachina/カチナ」が並ぶ部屋でした。

アレッシィ社のテーブルウェアは楽しいので、日常でもいくつか使っていますが...
そのテーブルウェアとイメージがピタリと重なる作品もありました。

それらは、最晩年のソットサス氏が残したドローイングをもとに、
制作されたと云うアートピースで、なんと世界初公開だそうです!
「KAchina/カチナ」というのは、ソットサス氏の云うところの「未知なる者の魂」。
もとの意は、彩色した木製人形(ドール)の一種だそうです。

壁面のドローイングと、一点一点比べながらアートピースを観ました。
作品名はわかりませんが...
ネックレスのようなものを二重巻きにしたのが印象的でした。
そのアートピースは、美しいオブジェのように見えましたが、
心の中では思わず、「囚われのカチナ」と呟いていました。

パネルに添えられたソットサス氏の言葉には、7つのカチナがありました...
土曜と日曜に制作するのだと、確かあったような気がします。

「鉛筆のカチナ」
「子どものカチナ」
「怒りのカチナ」
「家のカチナ」
「孤独のカチナ」
「恐ろしい力のカチナ」
そして、
「水のカチナ」etc...

「カチナ」というのは、そこから知性がすべてとり払われ、
五感だけが浮き彫りにされた「生命」のようなモノだと、感じました。
素材は新しいのに、プリミティブなのですね!

ガラスのような冷たい素材にさえ、そこに魂を宿らせるクリエイターとは...
まるで神さまのようにも思えるのでした。


カチナたちを後に、次に進んだ広いギャラリーにはファニチャーも...
先述のテラゾーのテーブルもありました。
「椅子にすわる椅子」といったような、韻を踏み同じ物を繰り返し見せる作品も...

インパクト大のファニチャーは、なんといっても薔薇のチェア。
倉俣氏の代表作、アームチェアの「Miss Blanche/1988(ミス ブランチ)」です!
56脚しか作られなかったという希少品ですが、ここでは4脚も展示されています。
溢れんばかりの赤い薔薇たち...

軽やかで、まるで今にも浮き上がらんばかりの「ミス ブランチ」!!
ですが、存在感があり過ぎて、どっしりと重そうにも見えたり...
倉俣氏、54歳の作品だそうです。
女子大生風の若いお嬢さんが、「カワイイ!」を連呼していました。


小品ですが、香水瓶コーナーにも興味津々でした!
いくつかあった中から、印象に残った香水瓶を描きとめてみました。


le6fevrier2011_ Richesse
Perfume Botolle/1990 (香水瓶 最終型)
一部をラフ描写  by Richesse
                                              


ユニークでカラフルな、あの長い長いベッドも据えられていましたよ。
倉俣史朗氏の、この不思議な「Laputa/1991(ラピュタ)」は、楽しすぎて
きっと私なら、胸が高鳴り過ぎて、とても眠るどころではないでしょう。
万一眠りに就いたとしたら、いったいどんな夢を見られるのでしょう...

表現は異なりますが、おふたりの巨匠のデザインそのものがまさに「夢」ですね!
ミュージアムを出る時は、倉俣氏とソットサス氏に感謝の気持ちが溢れるのでした。
最後に掲げられていた倉俣史朗氏の言葉を記しておきます。

Sensibility might well be the synthesis of love.
                                                         Shiro Kuramata

<感性こそ総括された愛なのではないだろうか    倉俣史朗 >



六本木21_21 DESIGN SIGHT「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展
トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト
<Directors> 三宅一生・佐藤 卓・深澤直人
<Associate Director> 川上典李子


以下追記しました!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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特別シンポジウム
 「磯崎 新と語ろう!−倉俣史朗とエットレ・ソットサス」

2011.2.11.(Fri)14:00−16:00
会場 :東京ミッドタウンホール ホールA

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注)倉俣史朗とエットレ・ソットサス展会場とは場所が異なります。

■出演: 磯崎 新(建築家)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
井上真吾(会社員)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松原 慈(建築家)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     溝口至亮(SIGN共同主宰、インテリアスタイリスト)
         Nosigner(デザイン・ディレクター)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
鈴木清巳(デザイナー)・・・・・・・・・・・・・・・・・
■モデレータ: 関 康子(本展ディレクター)・・・・・・・・・・・・・・・・

lllllllll 三宅一世氏と本展ディレターの関康子氏からのメッセージはこちら lllllllll
http://www.2121designsight.jp/program/krst/message.html#sekiyasuko



21_21 DESIGN SIGHT
=============================
東京都港区赤坂9-7-6 
(東京ミッドタウン・ガーデン内)
http://www.2121designsight.jp/en/
TEL:03-3475-2121
OPEN:11:00-20:00
CLOSED:Tue.・・・・・・
          (12/30-01/03)
ACCESS: 都営大江戸線「六本木」駅
               東京メトロ日比谷線 「六本木」駅
     千代田線 「乃木坂」駅





Event Space(ギャラリー) : comments(0) : - : posted by le Magazine ★ Richesse
ポーラ美術館コレクション展@名古屋市美術館                     〜印象派とエコール・ド・パリ〜

名古屋市美術館             Nagoya City Art Museum/名古屋市美術館


闇の中に浮かぶのは、白川公園内に佇む名古屋市美術館(南側)です。
開催中の、ポーラ美術館コレクション展「印象派とエコール・ド・パリ」へ...

ずい分前に招待券を戴きながら、昨夜ようやく訪ねることができました!
名古屋では暮れの「ヤマザキマザックMuseum」以来、久々の美術館訪問です。
金曜の夜間に開館(午後8時まで)というのは、本当に有難いですね。

昨夜は少し改まった新年会の後、フォーマルな装いのままで滑り込みましたから、
(まだまだ続く新年会...苦笑
おのずと絵画鑑賞の姿勢にも、いい意味での緊張が加わりました。。

背筋もいつになくシャンと!!
するとどうでしょう。
馴染みのある作品ばかりの、「印象派」や「エコール・ド・パリ」のはずですが、
ラフな装いで立ち寄る時とは異なり、1点ずつきちんと向き合う鑑賞ができました。

観る側の姿勢や心のあり方で、如何様にも感じとれるのがアート、
絵画もまた然りと、今更ながら思うのでした。



ポーラ美術館コレクション展-印象派とエコール・ド・パリ-2010.12.7-2011.2.6 名古屋市美術館

       
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MASTERPIECES FROM THE POLA MUSEUM OF ART
ポーラ美術館コレクション展

印象派と
エコール・ド・パリ

2010.12.7(Tue.) 〜 2011.2.6(Sun.)

Nagoya City Art Museum
名古屋市美術館
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主催:名古屋市美術館・中部日本放送・中日新聞社・TBS
    公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援:フランス大使館・愛知県.岐阜県.三重県各教育委員会
協力:名古屋市交通局・日本通運   企画協力:テモアン



本展は、ポーラグループのオーナー鈴木常司氏のコレクションの中核をなす、
19Cフランス印象派からエコール・ド・パリまでの選りすぐりの作品展です。
以下は案内に載っていた印象派画家の括りです。

Impressionnistes
ルノワール / モネ / シスレー / ピサロ / ギヨマン / セザンヌ / ゴーガン
ゴッホ / スーラ / シニャック / クロス / プティジャン / シダネル / ルドン / ロートレック

瞬時にとらえた色彩と光、そして陰影の内なる印象...
それらを主観的に表現した巨匠たちの作品を、改めてじっくり観ていると、
ファンクショナルな和声や調観念を脱した音楽が、淡々と脳裡をよぎりました。

この時代は絵画にとどまらず、詩や音楽の描写も
どんどん、主観的な表現になっていったのでしたね。


そしてこちらは、本展で観られる「エコール・ド・パリ」の作家たちです。

École de Paris
ピカソ / ユトリロ / ローランサン / ヴァン・ドンゲン
パスキン / モディリアーニ / スーティン / キスリング / フジタ / シャガール

20C初頭のパリで、当時のイズムからは離れて生きた画家たち...
彼らは、心象風景を描きながら、ある意味「自由」を謳歌したパリ派です。
憂愁が色濃く写しだされた作品の数々も観ることができました。

特記すべきは、門外不出とされていた「パブロ・ピカソ」の「海辺の母子像」でしょうか。
青い闇のなかで、子を慈しみながら抱いている女性がひっそりと佇んでいます。
手にする花の赤は強烈で、インディゴやコバルトの放つ神秘を際立たせています。
足元に打ち寄せる波は動きを止めて、まるでこの母子を見守るかのようにも...
「青の時代(1901〜1904)」とされる1902年に描かれた代表作だそうです。
この絵の前に佇むと、思わず祈らずにはいられない不思議な感覚に囚われます。

ところで、箱根のポーラ美術館は、立地も含めて好きな美術館のひとつ...
開館以来、四季を通じて出かけていますので見慣れた作品もありましたが、
そこで対峙する作品は、どうやら周りの風景と相まってより哀愁を帯びるようです。
収める箱が違うと、アートは異なるメッセージを投げかけてくるものですね!
本展覧会は、全体に主張し過ぎないシンプルな構成で淡々と鑑賞できました。


ところで、今回もやはり目に留めたのは、「ポール・ゴーガン」のこちら
後期印象派とされるゴーガンの、いわゆる印象派画風からは遠い作品ですが...


MASTERPIECES FROM THE POLA MUSEUM OF ART: The White Tablecloth / Paul Gauguin 1886
ポーラ美術館コレクション
The White Tablecloth / Paul Gauguin 1886


南米育ちのゴーガンの、こんな「繊細さ」に出合うとちょっと嬉しくなります。
実はパリ生まれだと伺えば、妙に納得もしたり...
あのモーリス・ドニが、この絵を所有していたらしいのですが頷ける話です。

カトリックでは聖母の被昇天祭りの慣習として、身近な人に感謝の意を示しますが、
Pont-Aven に滞在中のゴーガンが、ペンションのオーナー夫人に贈った絵だそうです。

特にセザンヌを彷彿させる、バックの色彩に魅了されるのですが、加えて
フラワーモチーフにも、セザンヌに傾倒していたゴーガンの心情をみてとれますね。
テーブルに配されたブルゴーニュ特有のカラフェの絵付けも愛らしいこと...
日頃抱いているゴーガンの印象とは、また異なる作品という意味で興味深いです。



名古屋市美術館_ポーラ美術館コレクション展(印象派とエコール・ド・パリ)


「ポーラ美術館 コレクション展」は、明日(2/6)まで。
このところ、「印象派絵画展」の洪水に浸る日本列島(?)で、
溺れそうではありますが、訪れてみれば新たな発見も...。

次回は、ゴッホ展ということで、そちらのチケットも戴いています。
また、楽しみに伺いたいと思います。



  2011/8/10 UP
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レンブラント
〜光の探究 /  闇の誘惑〜
見よ、天才レンブラント
2011.6.25(Sat.) 〜 2011.9.4(Sun.)
Nagoya City Art Museum
名古屋市美術館
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名古屋市美術館
===============================
名古屋市中区栄二丁目17番25号(白川公園内)
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/index.shtml
TEL;  052-212-0001 
OPEN;9:30〜17:00
CLOSED;Mon


■ 名古屋市美術館・次回企画展はこちら
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The Adventure of becoming an artist
Van GOGH / ゴッホ展
〜こうして私はゴッホになった。〜

2011.2.22(Tue.) 〜 4.10(Sun)
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箱根ポーラ美術館
POLA MUSEUM OF ART

===============================
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1285
http://www.polamuseum.or.jp/
TEL; 0460-84-2111
OPEN; 9:00~17:00(16:30)
無休(展示替えの臨時休館あり)・Pあり(¥500)

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2011節分会 〜大須観音の豆まき式〜

le3fevrier2011_大須観音節分会(2011豆まき式)                        名古屋 大須観音


節分の今日、仕事を終えてふと思い立ち、栄から足を延ばして大須に...
ここ、大須観音節分会では毎年、室町時代の殿中儀式が行われています。

寺社総奉行・七福神を率いた「福の神」が大笑いし、厄払いの豆を撒きながら、
鬼たちを追い払うという、『福の神・鬼追いの儀式』というのがそれです。
※七福神(布袋和尚・大黒天・弁財天・毘沙門天・恵比須の神・福禄寿・寿老人)

きっと、昼間は大変な賑わいをみせたのでしょうが...
夕暮れ時は混雑もなく、駐車もスムーズでした。
(追記:大須観音専用Pはありません)

むろん、恒例の『福の神・鬼追いの儀式』とやらは観られず、
ですが、辺りにはなんとなく昼間の熱気の余韻もありました。
18時までは豆まきができるということで、「福は内!」の声と共に人影もあります。



2011_大須観音節分会(豆まき式)                   大須観音 節分会の桟敷


名古屋に居ながら、実は今回が初訪問の大須観音でした!!

本堂前に設置されたこの桟敷から、どなたでも豆まき(有料)ができます。
お年寄りも子供も青年も、そして中年も入り交り...
ここにそれぞれの人生の哀歓が色どりをみせます。



大須観音2月3日節分会


私たちもお仲間に加わり、豆まきをさせていただきました。
七難即滅・七福即生を祈念して...



2011_大須観音節分会(豆まき式)                           大須観音本堂



「福は内!!福は内!!」
ここ、大須観音での豆まきでは「鬼は外!」は禁句なのだそう...



     
                 青鬼さん、赤鬼さん、本日はお疲れさま〜


伊勢神宮の神人より授けられた観世音菩薩の化身、「鬼面」を寺宝とする大須観音。
だから、「鬼は外」と唱えてはいけないのですね!



大須                         大須商店街



わずかに垣間見ただけの、大須観音の節分会でしたが、
大須商店街のほっこりの空気にも触れ、十分満たされました。



2011節分福豆(大須観音)                     2011_節分お福豆


・・・ということで、今晩撒き散らした我が家のお福豆はこちらでした。




北野山真福寺宝生院 「大須観音」
==============================
名古屋市中区大須2-21-47
http://www.osu-kannon.jp/
TEL; 052-231-6525
最寄駅;地下鉄鶴舞線 大須観音駅2番出口直ぐ
Pなし


●昨年の節分参りの記事はこちら↓             
節分参りでお福豆 @ 犬山成田山 2010/2/4  by Richesse




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