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英虞湾 〜海と桜と〜
 
le2avril2011_伊勢志摩(英虞湾)賢島_志摩観光ホテルより                    英虞湾 (伊勢志摩国立公園)


先回に続き、所用で出向いた三重県志摩市阿児町から...
伊勢志摩国立公園に位置する英虞湾は、真珠の養殖で知られています。
入り組んだ海岸線に縁取られ、ここには大小さまざまな島が浮かんでいます。



伊勢志摩国立公園 英虞湾                   英虞湾 (伊勢志摩国立公園)


入り江に浮かぶのは真珠筏です。
「真珠」の母貝(アコヤ貝)が、これらの筏につるされています。



賢島_志摩観光ホテル旧館クラシック(ベイスイートより望む)             ベイスイートから望む志摩観光ホテル旧館(クラシック)              


賢島には思い出が詰まった、母のお気に入りだったホテルが佇んでいます。
当時ここで、とりわけ感慨をそそったのは、名シェフによるお料理でした。
今はすっかり事情が変わってしまいましたが...


いくつか花をつけた桜の枝に目を奪われながら、
今回、しばらくぶりの散策で寛ぎました。

我が背子が古き垣内の桜花 いまだ含めり一目見に来ね 
                                                   大伴家持

梅の花ほど多くありませんが、万葉集にはいくつか「桜」が詠まれています。
古来より桜の蕾がほころべば、いよいよ春の到来ですね!
東京のソメイヨシノも、今日は満開となったそうです。



賢島_志摩観光ホテルガーデンの桜02               志摩観光ホテル 庭園の桜(2011/4/2 撮影)


そういえば、万葉集の代表歌人「山上憶良」は、「真珠」を我が子に喩えていました。
この歌にあるように、「真珠」を古くは「白玉(白珠とも)」と呼んだようです。

白玉の 我が子古日は 明星の 明くる朝は しきたへの 
床の辺去らず 立てれども 居れども 共に戯れ 夕星の 
夕になれば いざ寝よと 手を携はり 父母も うへはなさがり 
さきくさの 中にを寝むと 愛しく しが語らへば...<略>
                                山上憶良

英虞湾の「真珠」と「桜」...
どちらも、古来よりこの国で愛されてきたものですね。
そしてそのどちらも、多くの女性がそうであるように母が好きなもの。
ここを訪れ、母の誕生日が間近であることを思い出していました。



le2avril3011賢島_志摩観光ホテルガーデンの桜                     志摩観光ホテル 庭園の桜
                          


世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 
                                                            在原業平

業平が詠んだ、伊勢物語にある「桜」のうたです。
毎春、桜の開花には心を奪われますが、膨らんだ蕾が開くのを、
いまかいまかと待ちわびるのは、今も昔も変わらなかったようです。



賢島_志摩観光ホテルより望む



震災により、予定を大幅に変更した都合で春休みは返上です。
一日ゆっくりお花見、というわけにはまいりませんが、
こうして束の間でも桜を愛で、ぼんやりさせていただけるのが感謝です。




財団法人伊勢志摩国立公園協会 
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三重県鳥羽市鳥羽1丁目2383-22 
http://www.ise-shima.or.jp/
TEL; 0599-25-2358 
伊勢志摩国立公園協会



賢島 志摩観光ホテル
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三重県志摩市阿児町神明731 
http://www.miyakohotels.ne.jp/shima/
TEL; 0599-43-1211
















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2011 早咲きの大寒桜 @ 名古屋市東区

le27mars2011_大寒桜_名古屋市東区高岳周辺(桜通泉2丁目信号〜飯田町信号)


名古屋の街で、ひと足早く「春」を運んでくれる桜たち...
「ソメイヨシノ」の開花に先がけ、ただ今満開の桜並木です。
桜は東区飯田町信号から南へと、桜通泉2丁目の信号まで続きます。

変異しやすいことで知られる桜の樹...
サクラ亜属に於いては、3百とも5百とも云われる品種があるそうです。


いうまでもなく、樹形の端麗な「ソメイヨシノ」がこの国を席巻していますが、
この通りに咲く桜のほとんどは、「大寒桜(オオカンザクラ)」という品種のようで、
薄い花色に混じって、ところどころに濃色の「寒緋桜」もみられます。




2011名古屋東区 大寒桜/Cerasus × kanzakura ‘Oh-kanzakura’                       バラ科サクラ属 大寒桜


3月に花をつける早咲きの桜ではありますが、
そうはいっても、寒桜の園芸種である大寒桜...

寒桜に比べれば開花は遅く、寒桜が散り始める頃に咲き始め、
白っぽかった花色は、日を追うごとに次第にピンクに染められてきました。




2011名古屋東区 大寒桜/Cerasus × kanzakura ‘Oh-kanzakura’                              Prunus × kanzakura cv. Oh-kanzakura


「大寒桜」は、またの名を「安行寒桜」とも呼ぶようです。
Cerasus × kanzakura 'Oh-kanzakura'

その性状ゆえ、満開であっても花びらを広げきるわけでなく、
うつむき加減に、切れ込みのある花弁をすぼめて咲いています。



未曾有の大震災の後で、桜祭り等のイベントを中止する声がきかれますが、
こんな時だからこそ、自然界がもたらしてくれる植物たちに目をむけたいと思います。

海外のメデイアは大震災の後、暴動もなく折り目正しい日本人を称えますが、
本居宣長が詠んだ和歌の中に、日本人の精神性を桜に映したものがありましたね。

「敷島の大和心を人間とはば朝日ににほう山桜かな」

桜花のように麗しい、この国の人たちの精神性を誇りに思います。
そして、この国ならではの美しい四季の移ろいも...

事情が許される地域の方々が、美しい桜を享受することで、
復興を応援する、明日へのエネルギーに繋げられればと思います。

歴史を紐解けば、かって秀吉が吉野山で「花見の宴」を催したのは
戦略が失敗に終わった時で、暗い世相を払拭しようと行ったものだそうです。

通りすがりに足を止め、こうして桜たちを愛でることで気持ちを整えました。
またひとり、被災地に住まわれていた知人の訃報を受けたところでした。
今尚、寒さの中に閉ざされ、長い冬を絶え忍ばれている被災地の方々をおもいます。




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● 名古屋の近郊、岩倉市の桜をUPしました! NEW!
   さくら時間 〜2011岩倉☆五条川河畔の桜〜   2011/4/9
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2010 彦根城の陽光桜                                「天守」は権力のプレゼンテーション@滋賀県彦根市


2010彦根城(滋賀県彦根市)                        彦根城(滋賀県)

    先回の「養老公園の桜だよりと前後しますが、今春も彦根城を訪ねました。
    今年は桜の季節が早いらしいからと、大勢で楽しみに出かけたのですが...
    この日はご覧のとおり...でした!(苦笑

    *只今(本日4/8)は、彦根の桜は見頃を迎えているようですよ!



2010彦根城中堀                         彦根城中堀



2010彦根城内堀_01尾形船                         彦根城内堀




2010彦根城内堀_02                         彦根城内堀



         この日、本丸と西の丸で咲いてくれていた数少ない桜たちです...

   
   
   


  上から西の丸で満開の陽光桜、本丸で満開のエゾヒガシ、そして西の丸のしだれ桜
  ソメイヨシノはほとんどが蕾の状態でした。



彦根城天守(国宝)                    彦根城 国宝天守(1606年築城)

             お天気には恵まれたのですが,,,
             申し分なくお花見日和でしたのにね!




     例年訪れるのは、本丸のこの桜が満開の頃でした。
     う〜ん、今春はなんとも寂しい彦根城...でしたが、
     寂しがるばかりでは彦根城に失礼でしょうか。、
     姫路城、松本城、犬山城とともに国宝四城のひとつだそうですから。(笑
     ここ数年の彦根城の盛り上がりには、目を見張るものもありますしね...


    
    

     みるからに小じんまりとした彦根城天守ですが、
     築城以来、戦火にまきこまれることもなかったようで
     太平の江戸時代を迎えたという、彦根藩のまさにシンボル!

     この天守は、主に収納庫として使われたようで
     藩主もほとんど訪れることはなかったそうです。

     いわゆる「日本のお城」の建築に興味は薄いのですが、
     建築が専門の友人によりますと、彦根城の天守は名作なのだそう...
     (名作に違いないでしょう、国宝なのですから...笑)

     屋根が変化に富んだものであることは素人にも見てとれますね。
     切り妻破風、入母屋破風、唐破風と多様で、装飾はフルスペック!!(笑
     現存する天守のなかで、破風の数(18個)は日本一なのだそうです!
     (*破風(はふ):屋根の端部に見える三角形の造形をいいます。)

     加えて、花頭窓の数(20個)も日本一なのだそうですよ。
     花頭窓(かとうまど)は、禅寺などでよくみられる窓ですね。

     戦国の世のお城の窓というのは、採光のみならず
     本来は、敵を迎え撃つという役割が重要だったのでしょうが、
     この頃の築城は、権力のプレゼンテーションだったようですから、     
     2階と3階のこの花頭窓の多さは、やはり高貴さを誇っているようにみえます。

     さらに最上階には、社寺と同等の格式を示す廻り縁が配されています。
     彦根城の場合、この廻り縁に実用性はなく言葉は悪いのですがハリボテだそう。
     戦闘にはほとんど無用の装飾が目立ち、つまり
     外観をかなり重視したお城ということのようです。
     お城が権力の象徴だったとすれば、それもありなのですね...

     ところで同行した全員が天守を登ると云うので、成り行きで後に続きました。
     毎春、天守の入場には長蛇の列を目にしますが、この日は待ち時間0分!!
     桜をとるか、待ち時間0分をとるかだね...と誰かが呟きました。(笑


彦根城天守から望む琵琶湖

     見下ろせば、おだやかな春景色...
     海のような琵琶湖も望めます。
     彦根城の天守に登ったのは、これで二度目でしょうか。
     以前登った時、急な階段に辟易して以来です。
     その時も思ったことですが、今後は登ることはないと...(笑


     それにしても、西の丸のこの桜は見事でした!

彦根城西の丸の桜(陽光桜)                    陽光桜/Rosaceae Prunus

     大輪の花をつけていたカンヒガシ系の陽光桜(ヨウコウザクラ)です。
     蕾ばかりのソメイヨシノの木々のなかで際立っていました。

     カンヒザクラ(寒緋桜)とアマギヨシノのハイブリッドだそうで、
     濃いピンクが華やかで遠目には八重にみえますが、一重の花びらです。
     ソメイヨシノに先がけて咲く品種で、早春を彩る桜として人気のようですね!

     思うにソメイヨシノが満開の毎春、ここを訪れる頃には散り際だったのかも...
     今春は、この陽光桜を愛でるために彦根を訪ねたのだと思いましょう。
     同行した男性陣は、口を揃えて近江牛を食べに彦根に来たのだと!!(笑
     みんな花よりだんごのようでした。




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●「彦根城の桜」関連過去記事です。  by le Magazine ★ Richesse/リシェス
 2009春の記憶 @ 彦根のさくら      2009春
 彦根のさくら 〜鳳翔台より〜         2008春
 2008 彦根城 のさくら                 2008春
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彦根城観光案内所 0749-22-2954
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